多紀アルプス

2005年03月27日



三嶽、小金ヶ嶽には4年前に登っているが、この時は大淀(おおたわ)からのショートカットだったので今回は真面目に登ってみようと思い立った。
丁度、小金ヶ嶽への登山口にある”いわや”さんで地鶏のバーベキューを食べようと言う計画があったので一人先行して”いわや”に行き山歩きする。

小金ヶ嶽
登山口からは古い林道をしばらく進むと林道は直ぐに終わり、沢沿いの道となる。
10分程歩くと沢から離れ綴れ折れの道となるが、踏み跡が薄く、ここしばらくは人が通った形跡がない。

18分で急登は終わり穏やかな尾根道となる、踏み跡は更に薄くなり潅木が生茂り半薮扱き状態が続く、一瞬、遠くに小金ヶ嶽山頂が見えたが、その後は山頂を確認出来ないまま薮歩きが続く。

道成りにどんどん進んでいると方向がおかしいことに気付き、引き換えしてみる。
反対方向にも道があったが、小金ヶ岳への直等コースが見当たらない。
地図上の峠越え道を歩いているものと思っていたが、どうも違うようだ、既に自分が居る地点が特定出来なくなっている。

謎の廃鉱
大きな崖を廻り込むと自然状態で無いようなガレ場に出た、道はここで終わっている。引き返すのも辛いので当りを探してみるが道らしいところは見付からない。
周辺は大きな崖であり、ガレ場にはトロッコ用の線路、ワイヤーロープが散残している。
下の方に県道が見えるので、このまま下ることにする、ガレ場を滑りながら斜面を降りるに従い廃屋や廃器材が現われ、石積で蓋をした廃鉱もあった、何を採掘していたんだろう?
ここには道が無く、器材はケーブルで揚げ降ろししていた様だ。

三嶽
1時間30分で県道に出る、小金ヶ嶽は諦めて三嶽に向かう。
県道を少し下った地点から林道に入ると、一面が倒木だらけ、台風によるものではなく伐採された杉の木をほったからかしにしているためだ。
こちらも林道が終わった地点から段々と踏み跡が薄くなり、沢から水がなくなってきた地点からは薮扱きとなってしまう。尾根まで登れば登山道に出るはずと進んでいくが、どうもどこかで方向を間違ってしまった様で一向に登山道に出ることが出来ない。
約束の時間が迫ってきたので、こちらも途中で諦めて引き返す。

今日は二山とも登れない散々な結果となってしまった、3時間10分も歩いたが薮扱きが多かった為少しの距離しか歩けていない。
今回もカシミールの地図が当てにならないことを又もや痛感させられた。

小長井嶽への登山口にある”いわや”の広い駐車場。マイクロバスは”いわや”の送迎バス。

登山口にある標識にはしっかりと”小金ヶ岳”と書かれていたのだが・・・

半薮扱きを続けて進んでいくと大きな岩峰を周り込む様になる、その先には踏み跡が無くなっていた。

トロッコのレースとかの廃材が多く見られ、坑道入口は石積で塞がれていた、ここから崖を県道まで滑り降りる。
三嶽への林道に入ると一面は伐採された杉の木だらけに。林道が終わってからも登り続けるが登山道には出合えなかった。
多紀アルプスを堪能するはずが、薮扱きを堪能するに終わってしまった。世の中には薮扱きを楽しむ人も居るようであるが、私は薮扱きに何の楽しみも見出せない、薮扱きは大嫌いだ。

家に帰ってからWEBで大規模な廃鉱のことを調べてみたが、手が掛かりになるような資料は見付からなかった、何を採掘していたのか気になるところである。

同じく、どうして小金ヶ嶽に直登出来なかったのかを調べてみると、林道から10分の地点で左側へ登ったのが間違いのようだ、次の道間違いをそのまま進んで行けば正規の道に戻れたのかも知れない、道間違いと思い引き返したのも敗因か。

かやぶき家屋で囲炉裏を楽しめる”いわや”さんのHP
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篠山市

丹波霧の里
さんのHPを見ると廃鉱で採れていた物は珪石だったらしい。

けい‐せき【珪石】
主として石英の粒から成る堆積岩またはそれが変成された変成岩。
質は緻密で硬く、色は白・灰・赤など。ガラス・耐火煉瓦・陶磁器の原料。